スパゲティ・マカロニ販売終了のお知らせ
謹啓 早春の候、時下ますますご清祥の段、お喜び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
さて、弊社は過日、北海道庁環境生活部くらし安全局消費者安全課より、弊社製品の北海道産小麦100%のスパゲティ・マカロニの表示が、JAS法の「マカロニ類品質表示基準」に準拠していないとの指摘を受けました。弊社ではこの指摘を受けて、2012年3月16日をもって、当該製品の販売終了を決定致しましたことをご報告申し上げます。
JAS法の「マカロニ類品質表示基準」第2条において、マカロニ類とはデュラム小麦のセモリナ若しくは普通小麦粉又は強力小麦のファリナ若しくは普通小麦粉によって作られると定められています。また、同第4条(2)アにおいて、原材料名の記載にあたり、原料小麦粉は、「デュラム小麦のセモリナ」、「デュラム小麦粉」、「強力小麦のファリナ」又は「強力小麦粉」と多いものから記載しなくてはならないと定められています。
しかし、弊社のスパゲティ・マカロニは、普通小麦に分類される北海道産小麦を100%使用した小麦粉を使用しており、また原材料名にも「小麦粉(北海道産100%)」と記載しておりました。現在北海道では強力小麦に分類される小麦は生産されておらず、デュラム小麦も生産されておりません。従いまして北海道産小麦100%の小麦粉で作られたスパゲティ・マカロニは、JAS法ではスパゲティ・マカロニという名称で小売りすることを許されておりませんでした。
弊社では、23年前の1989年より(※当時の新聞記事)安心安全な食材の提供、北海道産小麦の可能性の追求・付加価値向上などを求めて、他社に先駆けて北海道産小麦100%のスパゲティ・マカロニの企画販売を行い、その後の国産小麦粉の市場拡大の礎となった製品であると考えております。
しかしながら今回の表示に関する認識不足は、不徳の致すところであり、弁明の余地はなく、法令遵守の観点からも一刻も早い販売中止が必要と判断致しました。突然のご案内となりまして、お客さまには多大なるご迷惑をおかけ致しますことに深くお詫び申し上げます。
尚、現在弊社では、名称及び包装デザインを変更して、一日も早くお客さまへの供給を再開できますように鋭意準備を進めておりますが、まだ若干の時間を要することが予想されております。お客さまには、ご不便・ご迷惑をおかけ致しますことに重ねてお詫び申し上げます。
弊社といたしましては、今後、このような事態を招かぬように万全の注意を払い、真に安心で安全な製品供給に努める所存でございますので、何卒ご理解をいただき、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。