私たちが日々口にしている菓子やコーンフレークなど、様々な食品の原料に加工用とうもろこしが使われています。しかし国内で流通するほぼ100%が外国産というのはご存じでしょうか?日本、とりわけ北海道で多く生産されるのは、「スイートコーン」。実は未熟の状態で収穫している、野菜類のとうもろこしです。完熟させてから収穫し、主に砕いて使用するとうもろこしは、穀類に分類され、自給率がほぼ0%、国産はごくわずかなのです。外国から輸入されたとうもろこしではなく、国産のとうもろこしを美味しく食べてほしい・・・そんな思いで、私たちは北海道発、純国産コーングリッツを作りました。

ホッカイドウコーングリッツ 5つの特徴

特徴その1 . 非遺伝子組換えとうもろこしを使用

当社コーングリッツ製品は、北海道立総合研究機構とJ A そらち南によって選定された子実コーン「ビビアン」を使用しています。このとうもろこしは北海道産で、遺伝子組換え品種ではありません。

特徴その2 . 安全・安心な原料生産管理

・種子消毒剤と除草剤以外は、生育中の農薬使用回数ゼロ
・ポストハーベスト処理不要
・適切な生産履歴管理

・種子消毒剤と除草剤以外は、
 生育中の農薬使用回数ゼロ
・ポストハーベスト処理不要
・適切な生産履歴管理


子実コーン「ビビアン」は、種子消毒剤と除草剤以外の農薬使用はなく、ポストハーベスト処理も行っていません。4月に種をまいた後、6月までに除草剤を散布し終えると、あとは10月の収穫を待つのみで、生産者さんの負担も少ない作物です。また、生産履歴管理をしっかりと行っており、トレーサビリティの対応が可能です。

特徴その3 . パフ加工でカラメル香が強い

香り成分はポップコーンと同じです。

特徴その4 . よく膨らむ

パフマシーンやエクストルーダでの処理が好評です。

特徴その5 . 赤みが強い粉色

クッキーや、ポレンタ( イタリア料理のお粥)にしたときの色合いがとても良いです。


コーングリッツ好適品種「ビビアン」

北海道産コーングリッツの原料は「ビビアン」。北海道立総合研究機構とJAそらち南によって選定されたこのとうもろこしは、スイートコーンとは異なり、乾燥した実だけを収穫する「子実コーン」として北海道・栗山町とその周辺で栽培されています。


ホッカイドウコーングリッツができるまで

1 . 収穫と乾燥

4月下旬に種をまき、収穫は約6ヶ月後です。周りの田畑から作物が消えた10月初旬~ 中旬、完熟して実色が濃くなり、水分が25%くらいまで低下すると収穫適期になります。
収穫後、乾燥機でさらに13% ほどまで乾燥させます。

2 . 精選・保管・出荷

11月下旬、農協の倉庫でとうもろこしの受け入れが始まります。フォークリフトが忙しく動き回り、重さを量り手際よく積み上げます。受け入れが終わった後、茎や芯のかけらなど、夾雑物を除く「精選」を行い、倉庫内に積み上げて保管、工場への出荷を待ちます。

3 . 製造

とうもろこしの粒のうち、胚乳部分がコーングリッツになります。当社独自の手法で胚乳を取り出した後、粉砕して粒度別にふるい分けるとコーングリッツの完成です。紙袋(20kg)に詰め、金属検出器を通します。

破砕、研磨後の比重選別

ロール

シフター

4 . 分析検査

安全・安心と製品品質維持のため、分析検査は工場にとうもろこしが入庫したところから始まります。入庫した原料の目視検査や含有する水分などを測定した後、製造がスタートします。できあがった製品は、水分や灰分などの分析検査を経て製品として認められ、出荷を待ちます。


製品情報

お客様のニーズに合わせて、きめ細やかにラインナップしました

ホッカイドウ
コーングリッツ(中)



内容量:20kg
用途:パン・菓子など

ホッカイドウコーングリッツ(粗)



内容量:20kg
用途:醸造など

ホッカイドウコーングリッツ(細)



内容量:20kg
用途:パン・菓子など

ホッカイドウコーンフラワー



内容量:20kg
用途:パン・菓子など

ホッカイドウ子実コーン(ホミニー)



内容量:20kg
用途:ポン菓子など

ホッカイドウコーングリッツ(中)







内容量:20kg
用途:パン・菓子など

ホッカイドウコーングリッツ(粗)







内容量:20kg
用途:醸造など

ホッカイドウコーングリッツ(細)







内容量:20kg
用途:パン・菓子など

ホッカイドウコーンフラワー







内容量:20kg
用途:パン・菓子など

ホッカイドウ子実コーン(ホミニー)







内容量:20kg
用途:ポン菓子など


ホッカイドウコーングリッツ 主な用途

コーンブレッドなどのお食事パンにたっぷり配合する場合

コーングリッツ(中)もしくは(細)がオススメです。1.5倍の水と一緒に炊いてご使用いただくと、硬すぎずほど良い食感が残ります。

トルティーヤやお菓子などに食感をプラスする場合

コーングリッツ(細)がオススメです。

グルテンフリーとして小麦粉と置き換える場合

粉タイプでコーン風味が残るコーンフラワーがオススメです。

導入事例1. バターサンド「北海道れん乳とうきび」

北海道産れん乳を使用したバタークリームとバターキャラメル、そして生地にはホッカイドウコーングリッツを練り込み、プチプチ食感と香ばしさと甘みが特徴のお菓子です。

BAKE

2017年東京駅にPRESS BUTTER SANDオープン。「まっすぐ作る、まっすぐ伝わる。」を掲げ、より良い材料を使い手間をかける商品づくりを行なっています。

導入事例2. オレンジカントリーケーキ

ホッカイドウコーングリッツに米粉やアーモンドパウダーをプラスして香ばしい生地に仕上げたケーキ。カルダモンやオレンジの果皮などで爽やかな香りが広がります。

ブルーボトルコーヒー

2015年にアメリカ国外初店舗として東京・清澄白河にカフェをオープン。小麦粉不使用のお菓子など、コーヒーと相性の合う、さまざまなメニューも提供しています。

製造会社

ホッカイドウコーングリッツは、株式会社 N-GRITSエヌグリッツ(江別製粉グループ)が製造しています。N-GRITS栗山工場は、原料である子実コーン「ビビアン」が育つ畑に近い立地となっており、原料の生産と管理をする側と、加工する側、それぞれの顔が見える位置関係にあります。

なぜ江別製粉がコーングリッツ事業を始めたのか。
それは、私たちが持つ製粉技術・販売網を活用できることはもちろん、子実コーン「ビビアン」を栽培する目的に共感したからです。
北海道の水田地域では、米からの転作作物として小麦栽培が増加し、連作の問題を抱えています。農作物は同じ場所で連続して作る「連作」を行うと、土壌環境が悪化して、生産量が減少したり、病気になりやすくなるのです。
子実コーンを組み込んだ輪作体系においては、コーン収穫後、畑に残る茎葉を土に混和することで「土づくり」が進みます。それにより、小麦の収量・品質は大きく向上することがわかっています。子実コーンを安定的に加工する事業を始めれば、輪作体系も定着しやすくなり、地域経済にも貢献できると考えました。

健康な畑からとれる良質な農産物を活用し、持続可能な農業を応援したい・・・私たち江別製粉は、生産者のみなさんに近い存在であり続けたいと思っています。

製造

〒069-1524
北海道夕張郡栗山町角田133番地3
TEL.0123-73-7770 / FAX.0123-73-7771

販売・お問い合わせ

〒067-0003
北海道江別市緑町東3丁目91番地
TEL.011-383-2311

コーングリッツ製品に関する
お問い合わせは
江別製粉営業部まで

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