北海道産小麦の状況と今後の対応について

お客様各位

拝啓 貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
また、平素から格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。

 早速ではございますが、今年度の北海道産小麦の作柄状況に関しまして、ご報告申し上げます。
今年も収穫期の雨、予想外の高温などで小麦全体の収穫量は、予定数量のおおよそ60%から70%との報告を受けております。

 特に大きな被害を受けているのが「ハルユタカ」です。
昨年は、主生産地の江別市で大きな打撃を受けましたが、今年は江別市だけではなく道央地帯の滝川市や道北地帯の下川町、美深町におきましても同様の被害を受けております。
まだ、収穫数量は確定しておりませんが、計画を大きく下回り、地域によってはほぼ壊滅状態との連絡も入っております。
そのほかの品種におきましても、同様な状況で、供給量に大きな障害が起きる事が予想されます。

 誠に申し訳ない事ではございますが、そのような状況を受けまして、一部の製品の出荷数量の制限、原料配合率の変更、さらには一時販売休止しなければならない製品など、緊急な対応に迫られているところでございます。

 また、今年は昨年(21年産)に引き続いての不作となりましたため、麦年度の期末(9月)在庫は、各品種とも極めて薄い状況でございます。
そのため、22年産小麦が実際に使用可能になる10月下旬に至る期間の供給が、製品によりましては非常にタイトな環境になってきております。
仮需等にはお応えできない場合も生じると思われます。この件におきましても、宜しく対応のほどお願い申し上げます。

 以上様々ご迷惑をおかけしますが、今後とも小麦粉製品の品質維持に向け出来うる限りの努力をして参ります。
ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。

 尚、不明な点などございましたら担当の者へ、お問い合わせくださいますよう、重ねてお願い申し上げます。