江別の小麦畑<収穫>

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8月に入り、北海道らしいさわやかな気候の江別。
市内にある小麦畑では、7月末より順次小麦の収穫作業が進められています。

8月6日、片岡さんの初冬まき「ハルユタカ」も収穫の時を迎えました。
青空のもと、風に揺れるハルユタカは、とても綺麗です。

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6月の長雨の影響で生育が進まず、背丈が低いと心配していましたが、
無事収穫を迎えることができ、一安心。

これから進んでいく小麦粒の品質検査でも、良い結果が出ることを期待しています。

江別の小麦畑、ハルユタカ

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江別製粉のある、札幌市のお隣、江別市。
今週は最高気温が30℃近くある日もあり、急に夏らしさがでてきました。

車ですぐの生産者さんの小麦畑には、定期的に訪問させていただいています。
下の写真は、5/29に撮影した、初冬まきの「ハルユタカ」。
青々として、丈は20~25cm程度で、
地面が見えないほどに生長してきました。

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同じ日に撮影した『春まき』のハルユタカが上の写真です。
種をまく時期が早い初冬まきの方が、明らかに生育の段階が進んでいます。

<初冬まきとは?>
ハルユタカは春に種をまき、夏に収穫する「春まき小麦」の一種ですが、
播種を前年初冬に前倒しし、雪の下で発芽、越冬させる栽培技術です。
この初冬まき技術の確立により、赤かび病や穂発芽といった
ハルユタカを栽培する上でのリスクを軽減し、
品質・収量などを大幅に向上することが可能となりました。


この畑の持ち主は、片岡さん。
5月30日、ちょうど私たちが畑を訪れた翌日・・・
悲しいニュースが飛び込んできました。
片岡弘正さんがお亡くなりになったのです。

片岡弘正さんは、江別でのハルユタカの安定栽培に尽力された、初冬まきの先駆者です。
「江別麦の会」の前会長でもあり、数々の賞を受賞されています。
つい数か月前まではお元気で、畑のお仕事、講演、取材対応、食育活動など、
精力的に活動されていました。
それだけに、本当に残念でなりません・・・
これまでの活動に感謝申し上げるとともに、謹んで哀悼の意を表します。


片岡さんの畑は息子さんが引き継ぎ、今年はハルユタカの他、きたほなみも栽培されています。
小麦を収穫するまで見届け、その様子はまたこちらでしっかりとお伝えしたいと思います。

 2016219日、小麦品種ハルユタカが誕生して30年が経ったことを記念し、その節目を祝う会が江別市内で催されました。会場には小麦生産者をはじめ、食品会社、研究機関、行政機関など道内各地から約130人が集まり、講演、トークリレー、交流会などを通してハルユタカのこれまでの歩みを振り返りました。



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基調講演は、北海道立総合研究機構中央農業試験場の吉村康弘氏による『北海道産小麦の変遷とハルユタカの果たした役割』。栽培技術の向上により、この50年で北海道産小麦の生産量が飛躍的に増加し、北海道が小麦の主産地になったことや、多くの品種が生まれては消えていく中でハルユタカがどのようにブランド化を遂げていったのかを、品種特性や栽培技術・加工技術の発展など様々な面から解説していただきました。

 

続いて、『ハルユタカがつなぐ過去~現在~未来』と題し、ハルユタカにゆかりのある方々が、当時の思い出や今後の期待についてトークリレーを行いました。

30年前にハルユタカの育成に携わった前野眞司氏は、世に出る直前のハルユタカの実需評価を、弊社社長の安孫子は家庭用にハルユタカ100%の粉を売り出した経緯を、帯広の満寿屋商店の杉山輝子会長は「地元十勝産ハルユタカでのパンづくりを実現するために奔走していた」亡きご主人の思い出を語りました。

 その後も、当初は江別の一部の生産者が取り組んでいたに過ぎなかったハルユタカの初冬まき栽培を他地域にまで拡大定着させるのに貢献した農業改良普及員や元農業試験場職員、初冬まき専用の播種機を作った農機設計者、農商工連携のシンボル商品「江別小麦めん」を発売した㈱菊水の杉野邦彦社長とそれをサポートした行政マン、ハルユタカをインターネットで販売している「北海道からのめぐみ」運営者の楠本幸喜社長、現在ハルユタカを栽培している生産者の方々......と、時間いっぱいまで熱のこもったトークが続き、会場は「ハルユタカ愛」に包まれました。

 

ハルユタカが世に出る前は「国産小麦ではパンが焼けない」と言われていたと聞きます。今では国産のパン用小麦品種も増えてきて、多くの方が様々な品種でパン作りをされるようになりました。とはいえ、元祖パン用小麦ハルユタカの人気は30年経った今でも健在で、私たちのもとにも「この小麦でなければダメ」との声が毎日のように寄せられます。通常、小麦の品種は約10年ごとに新品種に更新されていくと言いますから、ハルユタカの"ご長寿"ぶりは特筆すべきもの...これもハルユタカを愛し、支えてくださる皆様のおかげです。

また、病気や雨害に弱いハルユタカはこれまで何度も不作に見舞われ、一時は「幻の小麦」と呼ばれる状況になっていました。『ハルユタカ30周年を祝う会』発起人代表の片岡弘正氏(ハルユタカ生産者。初冬まきの先駆者で『江別麦の会』会長)は、冒頭の挨拶でハルユタカの安定栽培にこぎつけるまでの危機を振り返りながら「たくさんの方から生産を増やしてほしいと言われている。求められるものを作るのが生産者の使命だ」と力説されました。私たち江別製粉も、引き続き産地のご理解ご協力をいただきながら、ハルユタカの生産振興に努めてまいりたいと思います。

 

 (注1)ハルユタカ初冬まき栽培

ハルユタカは春に種をまき、夏に収穫する「春まき小麦」の一種だが、播種を前年初冬に前倒しし、雪の下で発芽、越冬させる栽培技術。この初冬まき技術の確立により、赤かび病や穂発芽といったハルユタカを栽培する上でのリスクを軽減し、品質・収量などを大幅に向上することが可能となった。